銀黄盃の制作過程


バーナーブローで作っている一番新しい「銀黄盃」。
最近自分で流行っている形→底が厚肉の小さな酒杯です。

銀箔を貼ってガラスを少し黄色に変色させる装飾をします。
今までご紹介したのと、ちょっと違った作り方をしていますので、
制作工程をご紹介したいと思います。

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バーナーブローのスタートは全てこの形から。
この段階で銀箔の小片を貼っています。

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半分を吹き上げます。
銀箔はこの時にガラスに完全に溶着されます。

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底になる方の棒を取り去り、焼いて縮めていきます。

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すこしづつ。

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ここまでくると、底肉がだいぶ溜まって高台っぽくなりました。
いろいろ試した結果この焼き縮める方法が、
僕は内側の形を一番キレイに仕上げられます。

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底を平らに仕上げ、作業用の棒(ポンテ)をつけます。

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普段は小さい穴から広げて口を作りますが、
仕上げたい形の背が低めで、サイズも小さいため、
この場合は大きな口を開けて仕上げていきます。
穴をあけたい部分に細い火をあてて回しています。

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最後は引っ張って焼き切ると、
こんな風に切ったように穴があきます。

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余計なガラスを取り除き、
少しだけ口を広げたら形が完成。

11_04_26_10.jpg

初めに貼った銀箔に還元炎をあてて、
銀をガラスと反応させて黄色に変色させ、
ポイントの青い点を溶着して完成。

この写真だと色がわかりにくいですが、
銀箔の周りが、ほんのり透明な黄色になっています。
これに合う酒器も今度作ろうかな。

ryu

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