バーナーブローで作っている一番新しい「銀黄盃」。
最近自分で流行っている形→底が厚肉の小さな酒杯です。
銀箔を貼ってガラスを少し黄色に変色させる装飾をします。
今までご紹介したのと、ちょっと違った作り方をしていますので、
制作工程をご紹介したいと思います。
バーナーブローのスタートは全てこの形から。
この段階で銀箔の小片を貼っています。
半分を吹き上げます。
銀箔はこの時にガラスに完全に溶着されます。
底になる方の棒を取り去り、焼いて縮めていきます。
すこしづつ。
ここまでくると、底肉がだいぶ溜まって高台っぽくなりました。
いろいろ試した結果この焼き縮める方法が、
僕は内側の形を一番キレイに仕上げられます。
底を平らに仕上げ、作業用の棒(ポンテ)をつけます。
普段は小さい穴から広げて口を作りますが、
仕上げたい形の背が低めで、サイズも小さいため、
この場合は大きな口を開けて仕上げていきます。
穴をあけたい部分に細い火をあてて回しています。
最後は引っ張って焼き切ると、
こんな風に切ったように穴があきます。
余計なガラスを取り除き、
少しだけ口を広げたら形が完成。
初めに貼った銀箔に還元炎をあてて、
銀をガラスと反応させて黄色に変色させ、
ポイントの青い点を溶着して完成。
この写真だと色がわかりにくいですが、
銀箔の周りが、ほんのり透明な黄色になっています。
これに合う酒器も今度作ろうかな。
ryu