先日のグラール&今日の制作

先日吹いた「模様のグラール玉」

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ポテッとした一輪挿しに仕上がりました。

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厚みがあるので、手にとって覗き込むと愉しい感じです。

さて、今日はこちら。

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広めにひらいたウツワにしたらどうかなあ、と思いながら彫った模様。
色ガラスは、最初のガラス生地を吹く際に内側につけた色です。

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先日同様、こちらを吹き竿にピックアップ。

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上から溶けたガラスを巻き、吹いて、カタチが整ったら、竿を入れ替えます。

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それから、口元を焼いて、口をどんどんひらいて。

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つくりたい角度までひらいて、ボウルやお皿のカタチにします。

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黄緑色のグラールはお皿に仕上げました。
一緒に用意していた、ピンクやブルーのグラール玉も予定通り吹けてホッと一安心。
やっぱりグラール玉を吹く時のどきどき時間も愉しいなあ。

グラール以外のモノも勿論いろいろ吹いてますが、こちらの技法は下準備に手を加える時間が長いため、やっぱり思い入れが強くなるらしく、ついつい写真を撮る機会が多くなるみたいです、、w

さあ。個展まであと1週間。
制作は残り数日なので、明日もしっかり手を動かしていきます。

 

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模様のグラールを吹きました

昨日のブログにも書いたように、今日から吹きガラス作業再開です。
新しい溶解ポットの中でキレイに溶けたガラス、さて初日は何を吹こうか。と思いつつ

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次回の個展に向けて用意していた「模様のグラール玉」早速吹きました。

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以前の吹き作業でつくっておいた、小さな卵のようなカタチに吹いたガラス玉の表面に、
高温エナメル(白色)を塗り、乾いた状態で、模様を削り彫ったものです。

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電気炉の中で500度付近までゆっくり温めてから、作業に入ります。

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吹きガラスの竿の先端に少しガラスを用意して

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適度な温度で、グラール玉をピックアップ。
エナメルをしっかり焼き付けた後、

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その玉の上に、1200度で溶けている水飴状のガラスを巻き取ってきます。
少しタイミングを間違うと、エナメルが消えてしまって模様が薄く見えなくなってしまったり、模様がずれてしまったり、といろいろリスクの高い作業なので、慎重に。。
何時間もかけて模様を彫った小さな玉をしっかり仕上げられるようドキドキの時間です。

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道具を使い、カタチを整えながら吹いていきます。

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温め直す窯の中で、模様がくるくる回っている様子を見れると、少しホッとします。

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吹き終わって、底になる部分をつくったら、竿を入れ替えます。

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温め直して、次は口元の仕上げ。

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この時も模様がなるべくねじれないように気を遣いつつ。。

このグラール玉は、小さな一輪挿しに仕上げました。
仕上がったモノは徐冷炉(電気炉)に入れ、一晩ゆっくり時間をかけて常温まで冷まします。なので、出来上がったモノに直接触れられるのは明日になります。

さあ、どんな風になったかな。仕上がりが楽しみです。

 

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グラール玉のその後


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先日のグラール玉の記事のその後。
今年の吹き納めで無事「灯り」になりました。

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模様玉の上に溶けたガラスを巻き取って、吹き上げて、こんな感じに。

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手前が新作です。奥にある以前制作したピンク色のモノより少し小さめの仕上がり。
これ以上吹くとエナメル模様が消えてしまいそうだったので、大きさよりも模様優先で。

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ご要望のあった黄色を中心にした色味に仕上がりました。
琥珀色のお月様のよう。

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下から見上げたらこんな具合。
何個つくっても毎回違うモノに仕上がるグラール仕事。手間はかかるけど、すべてが思い通りにはいかない。でも、そんなところもこの技法の面白いところなんだろうな。

気に入ってもらえると良いなあ。
さあ、仕事納めに向かって、明日も頑張りましょう。

 

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模様のグラール玉


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ここ数日手がけていた色のガラス玉。
ブログでも何回か書いていますが、この上にガラスを巻くための下玉になります。
(「グラール」に関するブログ記事⇒https://emuni.jp/?s=グラール
表面に塗った高温エナメル顔料を乾かして、それを竹串で削って模様を彫っていきます。

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手間のかかる作業ですが、すこしづつ模様の層が広がっていくのが楽しい。

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あと少し。さあ、ここにはどんな模様を彫ろうかなあ。

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出来た状態を考えて底から覗いてみたり。
光に透かすと、内側に仕込んである色ガラスの様子が見えて、これまた楽しい。

で、ここから数時間。

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模様のグラール玉完成です。

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色はいろいろ混ぜてあるのですが、吹き上げたら、アンバー系の琥珀色がメインになる予定。「模様の灯り」を気に入って下さった方からのご要望色なので、思ってる色が出るといいなあ。

そして、今回の吹きガラスではもう一種。

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クリアー地に、葉の模様をいれたグラール玉も仕込みました。
こちらも2個お揃いの丸いペンダントライトに仕上げる予定です。

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年内ラストブローに間に合って良かった。うまく仕上がりますように。

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クリスマス連休を前に、なんだか予定も気持ちも慌ただしい日々ですが、ちょっと深呼吸。午後もしっかり手を動かしていこうと思います。

皆様もどうぞ良い時間をお過ごしください。

 

myu

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グラール玉


今日から ryu は吹きガラスの旅。
昨日の夕刻出発前にこのガラス玉を託しました。

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以前にも何回かブログに投稿していると思いますが、このガラス玉のこと「グラール玉」って呼びます。これは内側に色ガラスが入っているモノ。
表面にペンキ状の高温エナメルを塗って(1200度付近まで耐える絵具)乾かしてから絵具を落としながら隙間をつくってモヨウを彫っています。

このグラール玉を吹き場に持って行き、ゆっくり電気炉で温めて(550度付近まで)再び、吹きガラスの吹き竿の先端につけます。
温度をかけてなじませてから、もう一度上に熔けたガラスを巻きます。
それから吹く。結果、模様のエナメル層がガラスとガラスの間にサンドイッチされた状態になる訳です。

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こちら向きで仕上がる予定。

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中の色もキレイにでるといいな。

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クリアーバージョンも。

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今回は底からのモヨウも見えるものに仕上げる予定。

何時間もかけて彫ったこの玉を託す私も、これを吹く ryu もドキドキ。
この前の時は「プレッシャー玉」って呼んでた(笑)

きっと今頃吹いてくれているはず。
願いを込めてこのブログをアップします。
上手く仕上がったら又写真載せますねw

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何年ぶり?のグラール玉


これ、ガラスをつくる人達の呼び方なのでしょうか。
「グラール玉」って言います。通称「グラ玉」
吹きガラスで、卵形に吹いた玉を一度冷まし、それに細工をして、
もう一度この上にガラスを巻き取る為に用意するもの。

私がグラールをつくる時は、ガラスの間に模様をサンドイッチしたい時。
卵形の生地に高温の白いエナメルを全面塗り、乾いたらそれを削る。
ひたすら削る。
そんな作業に時間をかけています。
これが自分のいい時間なのです。

でも、このグラ玉、なかなか手間のかかる作業で。。
実は子供を産んで、吹き場作業をryuに頼むようになってからは
しばらく封印?してたんです。

例えば、5時間かけて模様を彫ったグラ玉でも、
吹き場でもう一度吹き竿につけて、
上にガラスを巻いた時に失敗してしまうことだってある。
そんなプレッシャーの多い技法だから、
近年はしばらくお休みしてました。

母になってからのエナメル仕事は
カタチを仕上げたガラス生地の表面に、
低温のエナメルを施し模様を入れること。
より細かいモヨウを残すことが可能だし、じっくり時間をかけられて
今の私にはぴったりの作業なのです。

今回、久しぶりに「グラ玉」を再開しようと思ったきっかけは、
昔つくったこの雰囲気の作品を気に入って下さった方から
新たに制作を頼まれた事。
先日、5年ぶりに吹きガラスの現場を体感して
そろそろ又あのタイプのモノもつくってみたいなあ。
と思っていたところだったので、ちょうどいいタイミングでした。

仕上げたグラール玉を電気炉にいれてゆっくり温めます。
急激な温度変化で割れないように、
550度付近まで2時間ほどかけて温度アップ。

吹き竿の先端につけます。
1200度の焼き戻しの窯で少しづつ焼いて
表面のエナメルをしっかり焼き付けます。
それからどろどろに溶けたガラスをこの上に巻く。
そして吹く。

今回のご注文のうつわは大鉢。
これは吹いて、今から高台部分のガラス種をつける前です。
(ベージュに見えるのはガラスの温度が高いから。冷めたら白色です。)
ホントはガラスを上に巻き取った時が一番キレイなのですが
作業途中すっかり夢中になってしまって、
あんまり写真を撮れませんでした。

でもなんとか形になり、無事仕上がりました。
今はまだ金沢の工房の徐冷炉(電気炉)のなかで
ゆっくり冷めていっている頃です。

久々のグラールもの。
出逢うのが待ち遠しい。

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葡萄と街のメロン


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今年は、今までの人生の中で
一番沢山の種類の「葡萄」を愉しませてもらった夏秋でした。

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夏の盛りを過ぎた頃に甘くなってくる葡萄。

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今年はお世話になっている方々が、偶然にも順に美味しい葡萄を送ってくださるという
本当に恵まれた葡萄年となりました。笑

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線モヨウのお皿に。

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うろこ雲のお皿に。

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グラールの模様のお皿に。

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綾の小鉢に。

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そして、黒のリム皿に。
この器はΦ30cm程あるのですが、この大きなマスカットにはピッタリ。
ほんとうに立派で新鮮な葡萄に感動しっぱなしで。。
スペシャルに美味しい幸せをありがとうございました!

そして、先日。
娘の「おかあさんの街のやつみたいにして」とのリクエストにお応えして…笑

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次女の誕生日に用意したメロンのフルーツポンチ。

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くり抜いたメロンよりも大きな葡萄たちに助けてもらって立派な仕上がりに♪笑

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おかげさまで、皆元気に過ごせることに改めて感謝です。 

そして、
工房のガラスも順調に溶け始め、今週から無事に吹きガラスの日々も始まっています。

今日は秋分の日。
お彼岸すぎて、季節もどんどん動いていきますが、その時々の瞬間をまたひとつひとつ大切に過ごしていきたいと思います。

 

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模様の灯り

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来週13日(木)から始まる「灯り展」に向けて、模様玉(グラール)の下準備。

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全面に塗った白色の「高温エナメル」の塗料を乾燥させ、
エナメルを削り落としながら模様を彫っていきます。

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竹串を使って、最初はこんな感じの細い線を。
そこからどんどん隙間を広げるように模様を彫りこんでいきます。

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こちらはガラス玉の中に色ガラスを使ったもの。
今回、色ガラスバージョンと、クリアガラスの2種を制作しました。

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模様の彫り終わったガラス玉を、電気炉の中で再び温めて、
それを吹きガラスの竿の先端に付けます。
そして、この上に1200度付近で溶けているガラスを巻き付け、
模様の層をガラスでサンドイッチした状態で吹いていきます。

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予定していたまあるいカタチに吹き上がりました。

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後は、底の部分に付いている竿と繋いでいたガラス部分を削り、
キレイに丸く研磨したら完成です。

とりあえず、どんな感じか、どきどき。。
点灯式

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色付きもクリアも、どちらも、DMにデッサンしたカタチに無事に吹けてホッと一安心。
「灯り展」の会場でキレイな影を映してくれたらいいなあ。

 

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個展@うつわ謙心 モヨウのボウル

10月2日(木)から始まってます「glass atelier えむに」展 @東京渋谷「うつわ謙心」
この週末の土日は、私マエダが在廊させていただきます。

今日4日(土)は、お昼頃に到着予定です。

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今回仕上げた模様モノの中で、1番大きなうつわの制作風景を。

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久々に大きめのグラール玉。

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高温エナメルの塗り具合、乾き具合と、彫り具合が上手くいって、わくわくの下玉。
竿に取り直したこのガラス玉の上に、溶けた水飴状のガラスを巻き取って、吹いて。

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模様モノとしては、ちょっと大きなモノだったので、吹いていく途中は写真が撮れませんでしたが、仕上がり手前。

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最後まで、大事に大事に。

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そうして、出来上がったうつわです。

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会場でお逢い出来るのを楽しみにしております。
どうぞお立ち寄りください。

 

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会期
2014.10.2(木)〜10.7(火)
開場
11:00〜20:00
最終日17:00まで
場所
うつわ謙心
住所
東京都渋谷区渋谷2-3-4 2F
URL
「うつわ謙心」さんのHP
 

 

 

個展@うつわ謙心 本日からです!

「glass atelier えむに」展 
本日10月2日(木)初日! 11時オープンです。(夜20時まで)
昨日うつわ謙心さんがディスプレイを終えてくれました。
店内いっぱいに「えむに」のうつわが並んでいることと思います。

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先日のグラール玉も、上からガラスを巻きとり、吹いて→先日のブログ記事

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淡い色のボウルやお皿に仕上がりました。

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ずっとやってみたかった雰囲気のうつわ。
無事にガラスの中にモヨウを閉じ込めることが出来てお気に入りの1品に仕上がりました。

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カタチやモヨウは、ひとつひとつそれぞれです。
ゼヒ手にとって、楽しんで頂けたら嬉しいです。

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夕焼け色に染まった花器も出来ました。
沢山の方にお逢い出来ますように。

本日初日2日(木)と3日(金)は「えむに」の水上竜太が在廊させていただきます。
(私マエダは、週末の4日(土)5日(日)に在廊予定です)
どうぞお立ち寄りくださいませ。お待ちしております!

 

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