ドリッパー


思いつきで作ってみたドリッパー。
フィルターがドリップ部分から少し浮いた方が良いのかと、
内側に凹凸がある「プロファイル管」と言う材料を使いました。

やや面倒な工程でしたので2日程かかって今日やっと試用。
フィルターはうちにあった良くあるやつを形に合わせて折ってるので、
ふちがななめに飛び出てます。

11_05_13_1.jpg

いいよ。いい感じに、すーっと落ちていく。
大きさも一杯分にちょうど良い。狙い通りだ。
う〜ん♪なんかいつもより美味しい。
そんな気がする。

11_05_13_2.jpg

「いれる」は十分満足。
あとは、とってをつけるかどうか考え中。

あるとかわいいと思うんだなあ。
だけど上下の縁は両方とも熱くならないから、
その部分で十分持てるし。う〜ん。悩む。

そしてロート部分とディスク部分の継ぎ目にちょいと難を発見。
泡かんでる。(入ってる)
作り方変えないとだめだな。どうするかなあ。。

こんな感じで試作→試用を完成まで繰り返します。
人様に使って頂くには、まだ時間がかかりそうです。

ryu

定番ビッツカップの制作(動画)

数年前に撮影した映像です。
いつか公開しようと思いながら、
編集やりかけてすっかり放っておいたけど、
今日は映像と同じ定番モノの「ビッツカップ」を作っていたので、
良い機会、残りの編集をすませアップしてみました。

動画投稿(Youtube)は初めてだったので、少しもたついたりしましたが、
とりあえずは大丈夫そう。まあ、やってみないとわかりませんから。

うちのネットPC環境だと
映像処理やアップロードに結構時間がかかるので、
画像ほどは頻繁にできませんが、
また何か撮ってアップしていこうかと思ってます。

あ、映像の構図や編集のつたない部分はちょっとご勘弁を。
だんだんマシになっていくはずですので。。

ryu

銀黄ブランク


11_05_09.jpg
今日は一日バーナー作業。
気温高かった。いきなり夏が来るかもって思いました。

吹きガラスは単純にすんごく暑いけど、
バーナーは風を嫌うので夏場でも閉め切りに近く、
構えた肘の下の床に汗だまりが出来るような、
ねっとりした暑さの中で作業します。

どちらにせよ夏は暑いですが、
寒いよりは何だか気合いが入る気がします。

おそらく僕は暑さにM。だけど僕だけで無いよ。きっと。
でないとこの仕事できないと思う。
まあ今日はまだM気がでるほどでは無かったですが、
気合い入れて定番のカップを数作り、
最後の時間にじっくりと写真のブランク
(形にする前の段階)を作りました。

クリアの管ガラスに銀箔貼って、真っすぐ黒のライン引いてから、
別のクリアの管ガラスに吹き込んで馴染ませると、
このアンバー半透明の色に発色。

そして、右ひねり左ひねりを交互に数回繰り返すと、
こんな波モヨウが出来上がり。
これで一区切り、ブランクの完成。

小1時間ぐらいかかったかなあ。
ここから形をつくっていくのですが、それは明日以降。

一気に作る時もあるけれど、
これぐらいの大きさだと間を置いた方が、
僕の場合ミスる確率が小さい気がします。
手間がかかってるモノはミスって失敗すると、
結構落込みますのでね〜
なるべくそうならないように、また明日。

ryu

耐熱ガラスって。


「えむに」はいろいろなものを作ります。
作り方も色々ですが、材料のガラスも色々。
今日はその中でも材料の耐熱ガラスについてちょいと。

正式には硼珪酸ガラス(ホウケイサンガラス)という種類のガラスです。
商標名のパイレックスが有名なのでパイレックスで通じることも。

あと最近だと「ボロシリケートガラス」(borosilicate glass)、
略して「ボロ」なんていう方もいます。

特徴は耐熱性、耐化学性に富み、比重は小さめ(軽い)等々。
耐熱ガラスでないガラスとの違いは早い話成分が違う。
(その成分についてははしょります。)

「耐熱」なんて言いますけど、
実際は熱衝撃に強い(温度変化に強い)という事で、
「何度まで耐える?」とは意味が違います。

熱いものに冷たいもの、冷たいものに熱いものなどすると、
ガラスもビックリしちゃうのですね。

すると普通のガラスは割れてしまうけど、
ホウ珪酸ガラスは割れずらいという事なのです。

身近に良く接したはずなのが理化学器具。
試験管やビーカーなどはこのガラスで出来てます。
「ああ、あれね」なんてビーカーを
アルコールランプで熱したコトを思いだされるかと。

そんな耐熱ガラスで作った「えむに」のアイテムは
電子レンジやオーブンでの使用が出来るし、
薄く軽く作っている割には(そうなるような作り方をしています)
つくって、つかっている自分も不思議なのですが、なぜか欠けにくい。
そして欠けても修理できる場合が多い。
毎日使うにも使いやすいアイテムです。

「えむに」の耐熱ガラスを使う際に注意して頂きたい事は、
・ガラスが熱いうちに濡れた布で拭いたり、水に触れたりを避ける。
・直火での使用はしない。
(オーブン、電子レンジでの加熱は大丈夫です)
・「強化ガラス」とは全く違います。
落としたり、無理な力が加われば当然破損します。
・研磨剤入りスポンジやクレンザーは使わない。
(一般のガラスと同様です)

以上の事ご確認頂き、楽しく長くご使用頂ければと思います。

**************************

あとここからはガラスを少しでもかじった方向けに。
「耐熱ガラスって、徐冷いらないのでしょ?」とよく聞かれますが
COE(線膨張係数)が0ではないから必要です。
(色々な方がいますが僕はそう考えて全てのモノに徐冷をかけています)

割れにくいだけで、割れないわけでは無いのです。
吹きガラスと同様に温度アップしてる窯に出来てすぐ入れるもの、
まとめて窯にいれ常温から温度アップして徐冷するものなど
やりかたは様々です。

色ガラスもホウ珪酸ガラス用にパウダー、フリット、ロッド、色管など、
沢山の材料があり色数も豊富なので装飾もいろいろ可能です。

楽しいですよ。

あ〜、長くなりました。
このへんで。

ryu

ハスの皿


11_04_27.jpg
この時期どしどし新しいモノが出来てきています。
これは「えむに」の新作。

まだ絵付けが途中ですがハスの葉をイメージしたフラットな皿。
生地を僕がつくって、 myu が絵付けのパターンです。

縁に3個ぽっちが可愛らしいですが、
少し浮いて持ちやすくなるのと、ゴロが出ないようにしているという
実はスゴく実用的な装飾なのです。

そして、この何となく円くない形が結構難しい。

やりすぎてとんでもない形になったり、
やらなすぎて円くなったり。。
加減してやるのが楽しく、
同じ形にはならないのがまた良し。

絵付けはこれから、ちょっとした模様を入れていくようです。
これだけでも十分おもしろいと思いますが
myu にかかると簡単には終わりません。
完成が楽しみです。

ryu

銀黄盃の制作過程


バーナーブローで作っている一番新しい「銀黄盃」。
最近自分で流行っている形→底が厚肉の小さな酒杯です。

銀箔を貼ってガラスを少し黄色に変色させる装飾をします。
今までご紹介したのと、ちょっと違った作り方をしていますので、
制作工程をご紹介したいと思います。

11_04_26_01.jpg

バーナーブローのスタートは全てこの形から。
この段階で銀箔の小片を貼っています。

11_04_26_02.jpg

半分を吹き上げます。
銀箔はこの時にガラスに完全に溶着されます。

11_04_26_03.jpg

底になる方の棒を取り去り、焼いて縮めていきます。

11_04_26_04.jpg

すこしづつ。

11_04_26_05.jpg

ここまでくると、底肉がだいぶ溜まって高台っぽくなりました。
いろいろ試した結果この焼き縮める方法が、
僕は内側の形を一番キレイに仕上げられます。

11_04_26_06.jpg

底を平らに仕上げ、作業用の棒(ポンテ)をつけます。

11_04_26_07.jpg

普段は小さい穴から広げて口を作りますが、
仕上げたい形の背が低めで、サイズも小さいため、
この場合は大きな口を開けて仕上げていきます。
穴をあけたい部分に細い火をあてて回しています。

11_04_26_08.jpg

最後は引っ張って焼き切ると、
こんな風に切ったように穴があきます。

11_04_26_09.jpg

余計なガラスを取り除き、
少しだけ口を広げたら形が完成。

11_04_26_10.jpg

初めに貼った銀箔に還元炎をあてて、
銀をガラスと反応させて黄色に変色させ、
ポイントの青い点を溶着して完成。

この写真だと色がわかりにくいですが、
銀箔の周りが、ほんのり透明な黄色になっています。
これに合う酒器も今度作ろうかな。

ryu

レパートリー


展示会をすると初めてお越し頂いたお客様に
「何人でやっているの?」と尋ねられる事があります。
「妻と二人です」
「えーっ!。5人ぐらいのグループかと。。」
それぐらい色々なモノが並んでいるということだと思います。
僕と妻とが別々に作るもの、一緒に作るものとで
最低でも3人分。

そして、技術的なことで吹きガラスとバーナーワークの
ちょっとした雰囲気の違い。
まあ5人に見えてもおかしくはないのでしょうね。

それ以外にも理由はあって、
展示会をする度にお越し頂くお客様がいらっしゃるとして、
そのお客様にも「えむに」の展示を楽しんで頂くためには、
毎回何か新しいモノを出していくべきだと考えているからです。

だから、展示会の度に必ず新しいモノを数点出品します。
しかも「続き」ではない、「新作」も多くあったりします。
そして1〜2ヶ月に1回のペースで8年も続ければ、
どんだけのレパートリーになることか。。

多くて当たり前のことですね。
「続き」を作り続けて得られる美や、
それを見続ける楽しみも勿論あります。

でも僕らは毎回新しい楽しさを見つけて頂きたいと考えて、
「新作」の様々なガラスを作り続けています。
無くなるものもあり、残るものもあり。
それでも新しいものは作り続けていくので、
これからも増えていくのだろうと思います。

ryu

外のかたちと内のかたち


当たり前の事ですが、
器には外のかたちと内のかたちがあります。

内側は入れる物が直接触れる場所なので、
「おもて」と考えても良い程、大事な「かたち」のはずなのですが、
吹きガラスやバーナーブローで制作する場合、
外側はいくらでも触れるのですが、内側は触りにくい部分なのです。

なので、大抵は均一な厚みで作るようにして、
外側=内側になるようにして、内側もわかるように作ります。

では外側と内側が違う形を考えた場合。

ガラス種をつけたり、ガラスの厚みに変化をつけて
外側の形との兼ね合いで想像してつくったり。

上手い事、説明できませんが、早い話つくりづらいのです。

それでも内側の形を気にしてモノを作るのが最近はおもしろく、
底に思い切り厚みをつけたり、三つ足の器なんかも
内側がつるんとキレイになるんです。

僕の事なのでまた変わるとは思いますが、
今年は確実にそんなのが増えてる気がします。

ryu

つくる大きさ


吹きガラスで「大きい」皿とか鉢を作るとき
焼き戻しの窯の口径が決まっているので
自然、大きさの限度も決まってきます。

今使っている工房の設備で僕が一人で作るときの限度が、
通い箱にしている、この黄色い箱にちょうど納まるサイズになります。
いや、なってしまうが正しいのですが。

11_04_21.jpg

これより大きいものが必要になったら、お手伝いを頼んで、
もっと大きい設備のあるところに行かないとなりませんが
今のところは事足りてるし、体力的にもこれぐらいまででしょうね。

それでも、ちょうどよく通い箱にあってしまうあたりが
我ながらおもしろいものです。

上手いこと出来てるな自分。

ryu

切れ味よすぎ


僕は吹きガラスでもバーナーでも銀箔を使う事があります。
(正確には銀上澄という箔にする前の厚めのものです)

吹きガラスだと表面に熔着して模様を彫りこんだり、
バーナーだと色作ったり、色着けたり。

元は20センチ角ほどもあるものを
使うものにあわせてハサミで切って使います。

ところが切るときにちょいと気をつかわないと
薄いのでハサミにくっついたり余計なところちぎれたり。。
あんまり好きな作業ではなかったです。

ところがいいの見つけました。
サークルカッター。

円い刃が転がって切る仕組みのもので、
定規に沿ってすーっとするだけで、
気を使わなくてもキレイに銀箔カット。

11_04_20_ryu.jpg

嫌だった作業が道具一つで楽しくなりました。

でもかなり切れる刃で指先にちょっと触れただけで、
血判押せるぐらいの出血の切り傷に。
まあ、カットバン一枚で事足りますが、
気をつけないといけませんね。

ryu

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